新製品への拒否反応
新製品への拒否反応と旧方式への保守的傾向は、たんに当時の消費者マインドの特微であったばかりでなく、職人・労働者の問でも根強くみられたところです。
部品互換制つまり標準規格化された部品を大量につくっておいて、それらを組み立ててゆくという機械の新しい製造方法は、一品ずつ注文主の好みに合わせ腕によりをかけてつくってきた職人気質の労働者にとって、とても簡単に認めるわけにいかない。
部品互換制方式がアメリカで広く普及していることを知ったイギリス人は、半ば軽蔑的な思いを込めて、これをアメリカ式製造システムとよんでいました。
早い話が、1850年代初め、アメリカの都市では既にレディ・メイドの洋服が店頭に並んでいました。
これに対しイギリス人にとって服というのは、それを着る人の身体がそれぞれ異なる以上、洋服仕立人が注丈をうけ、いちいちサイズを測って仕立てるものだという伝統的な思想から脱け出せなかったのです。
こうしてイギリスへのアメリカ式製造システムの導入もまた労働者の反対にあって失敗したのです。
そして、今の時代では、D&G 時計などのブランド時計が人気を博しています。